ながほり武の活動日記

武蔵村山市議会議員の長堀武です。日頃の活動などを紹介していきます。

令和3年第1回市議会定例会が閉会

 こんにちは!武蔵村山市議会議員のながほり武です!

 

 令和3年第1回市議会定例会が、3月12日をもって閉会しました。

 藤野市長のご逝去、山﨑副市長の退任という予期せぬ事態のなか、各議員の一般質問は無し。とはいえ、予算審議やコロナ対策など、短い期間でしたが内容の濃い定例会でした。

 

 今定例会のなかで、シルバー人材センターの管理運営について様々な議論が行われました。

 

 地方自治法に基づく監査委員による監査が行われ、その報告で明らかになったもので、これは監査のチェック機能がしっかり働いたことであり、武蔵村山市の監査機能がしっかりしたものであるということだと思います。

 

 シルバー人材センターは公益社団法人であり、市とは別の独立した法人です。

 シルバー人材センターには、毎年度国、都、市から補助金を交付しており、市からの補助金額は、令和2年度が約4,882万円、令和3年度は約4,169万円を交付しています。そのため、財政援助団体として地方自治法に基づく監査が定期的に行われています。

 令和2年9月4日から令和3年1月28日まで監査が行われ、市議会定例会初日にその結果報告がありました。

 

 報告内容を簡単にまとめます。

  1. 事務費の改定について、本来であれば理事会で決定すべきところ、事務局で決定しその結果を理事会へ報告していた。また、事務費が10%である根拠も不明であるため、根拠を示した上で適正な手続を踏まえて決定するようお願いしたい。

  2. 配分金を受け取っている会員の納税に関して、税申告に関するきめ細やかな対応をお願いしたい。
  3. 委託事業の請求時には、就業報告書等の明細を添付するなど請求書式の検討をお願いしたい。
  4. 実際に作業を行っていないにも関わらず、就業報告書にコーディネーターという記載があった。勤務時間や勤務内容などの実態が不明であるとともに設置根拠も不明である。また、報酬も他の会員と比較して高額であると思われる。廃止を含め根本的な見直しをお願いしたい。
  5. 補助金の算定根拠となる連合交付金の決定通知書を市に提出していないため、正確な精算ができていない状況が見受けられた。補助金に係る精算行為を適切に行うようお願いしたい。
  6. 監査の実施に当たり、資料要求に対する資料の提供など、監査に対する対応が大変不誠実であった。こうした対応は、事業の執行内容について疑われてもおかしくない。今後シルバー人材センターに対しては、事務の改善状況を確認するため、適宜監査を行いたいと考えている。

 

 議会では、特に赤字下線の部分について幅広く議論がありました。

 

 シルバー人材センターは、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律に基づき設置され、働くことを通じて高齢者の生きがいと健康づくりを推進し活力ある地域社会づくりに貢献している法人です。高齢者の働き場所の確保にも寄与しており、武蔵村山市シルバー人材センターは、全国でも有数の会員数や仕事量を誇っています。

 

  言うまでもなく、シルバー人材センターは市民福祉の増進に寄与しており、地域に必要な法人ですが、公金を投入している以上、その使い道は適正でなければいけません。
 今回の監査で指摘された点は改善すべき事項であり、市としても今回の指摘を重く受け止め、改善を求めていくとのことでした。
 
 市議会は、来年度予算に対し、付帯決議をつけました。
 付帯決議とは、可決された案件に対し、事業を執行する上での要望や留意事項を述べるものです。
 来年度予算は可決しましたが、シルバー人材センターの事業執行に当たっては、以下の事項に留意するよう、議会として市当局に求めました。
  •  監査報告を踏まえ、市職員による管理・指導を強めるとともに、シルバー人材センター経費の執行に当たっては、その改善状況により適切に行うこと。
  • 次回の監査委員による監査において、事業執行に改善が見られない場合は、公益社団法人監督官庁である東京都と協力し、さらなる管理・指導を行うこと。
  • 事業執行の改善状況について、適宜、議会に報告すること。

 

 今後は、改善されるよう市がしっかりと管理・指導し、早急に行われる次の監査までには、適正な管理運営がされていることを期待します。