武蔵村山市のこれからについて考える
こんにちは!武蔵村山市議会議員のながほり武です。
藤野市長のご逝去に伴う武蔵村山市長選挙が3月14日に告示され、立候補者が1名であったため無投票となりました。
これに伴い、3月21日に山﨑新市長が誕生し、新たな市政運営が始まりました。
令和3年度から第五次長期総合計画がスタートし、武蔵村山市は新しい市長とともに新たなスタートを切ることになります。
この10年間で武蔵村山市はどのようなまちに発展していくか、山﨑市政はどのような歩みを進めるのか、将来に渡って持続可能な市政運営を期待します。
そこで!第五次長期総合計画と山﨑市長の公約を見比べながら、ポイントや課題などをまとめたいと思います。長くなりますが、ご一読いただければ幸いです(^^)
【山﨑市長の公約】
山﨑市長のパンフレットです。8つの政策を掲げています。
第五次長期総合計画
【将来都市像】
「人と人との絆をつむぐ 誰もが活躍できるまち むさしむらやま」
今後10年間のまちづくりを展開していく上で、武蔵村山市が目指す姿です。
市議会総務文教委員会において、この将来都市像を職員一人ひとりがしっかりと認識し、市民とも共有して市政運営を進めていただくよう要望しました。
私は、「誰もが活躍できるまち」という言葉に新たな可能性を感じました。山﨑市長も公約として掲げている「多様性」。議会においてもしっかり取り上げ、具体策を議論していきたいです。
【人口フレーム】
令和12年の人口の推計値を約76,000人としています。
令和3年1月1日現在の人口が72,023人。武蔵村山市では、令和元年をピークに人口が減少してしまっていますが、出生率の向上、若者の転出抑制、子育て世帯の転入促進などの施策を講じることで、この推計値まで人口を増やしていきます。
人口が増えること、特に生産年齢人口が増えることにより、安定した税収を確保でき持続的な市政運営が可能となります。市民サービスの維持・充実のためには、安定した収入、財源が必要です。これらの取組は非常に大切ですので、取組状況をチェックするとともに、行政改革などの手段を行政と一緒に考えていきます。
【第1章 市民との協働による地域振興】
コミュニティ、パートナーシップに関することです。
地域コミュニティの重要性は、自然災害の多発とともに再認識されています。一方で、核家族化など家庭環境の変化により地域のつながりが希薄化しているのも事実であり、いかにそれを活性化し地域の絆をつくりあげるかが課題です。自治会加入率も年々減少するなか、新たなコミュニティの形成を考えていく必要があります。
市民とともにまちづくりを進める上で、情報共有と市民参加はとても重要です。従来の手法に加え、SNSなどデジタルを活用した情報発信や、ホームページ等オンラインの充実が必要だと思います。情報が素早く誰にでも届くように、手軽に市政参加できる仕組みづくりを進めていきたいです。
若者の転出抑制のためには、地域に愛着ある子どもを育てること、地域ぐるみの付き合いが大事だと思います。若者や子育て世代の孤立・孤独を防ぐためにも、共助の視点に立った地域コミュニティの形成を考えていく必要があります。
【第2章 健康で明るく暮らせるまちづくり】
健康・医療、福祉、暮らしに関することです。
新型コロナの感染拡大により、地域医療体制の充実・強化が求められています。新型コロナ対策は待ったなし、感染防止対策、ワクチンの円滑な接種、経済対策、市民生活の維持など、新市長のリーダーシップで乗り切らねばなりません。
また、国民健康保険など社会保障に関する費用が年々増加しています。健康増進、健康づくりを推進するとともに、各種制度の適正な運用が必要です。
地域共生社会の実現に向けて、高齢者、障害者、子育て世代、子どもなど、誰もが自分らしく暮らせるよう各種制度の整備・運用を推進します。特に子育て支援については、出生率の向上や子育て世帯の転入促進のためにますます強化しなければならない政策です。
山﨑市長は公約として「日本一子育てしやすいまちづくり」「人生100年時代に向け高齢者がいきがいを持てるまちづくり」を掲げており、福祉分野は強力に推進していくものと思われます。
【第3章 安全で快適なまちづくり】
安全・安心、都市基盤、地域交通に関することです。
安全・安心なまちづくりは市民が強く望むことであり、山﨑市長の公約にも掲げられています。特に、過去の災害の教訓から自助・共助の強化が大切であり、第1章の取組と連携し、災害対策、防犯対策を進めていく必要があります。
都市基盤、地域交通の最大の課題は多摩都市モノレールの市内早期延伸です。長年の悲願を叶えるため、多摩都市モノレールの延伸を見据えたまちづくりを推進していきます。
廃棄物処理に関しては、家庭ごみの有料化と戸別収集の導入を進めています。武蔵村山市は、市民1人1日当たりのごみ排出量が多摩地区26市のなかでも多く、SDGsの観点からも、ごみの減量・資源化をより一層進める必要があり、4Rを推進しごみの発生抑制を図っていかなければなりません。
【第4章 誰もが学び活躍できるまちづくり】
人権、教育、文化に関することです。
将来都市像にも通じる「多様性」。老若男女問わず誰もが自分らしくいきいきと暮らせるまちを目指したまちづくりが求められます。多様性や男女共同参画は、最近何かと世の中の注目を浴びていることもあり、東京でオリンピック・パラリンピックが開催される今年はチャンスだと思います。より一層の推進を求めていきたいです。
将来の宝である子ども達が健やかに育つよう、教育環境の整備は重要です。学校教育、生涯学習、スポーツ・レクリエーションなど、市民がいきいきと楽しく学び暮らせる環境を整えていきます。
また、山﨑市長が公約に掲げている「スポーツ・生涯学習でつながるまち」のように、趣味を通したコミュニティの形成も大切だと思います。地域のつながり、健康増進などの視点をもち、環境整備も含めて取り組んでいく必要があります。
【第5章 地域の特色をいかした自然と調和するまちづくり】
産業、景観、環境に関することです。
武蔵村山市には、広大な農地があり、豊かな産業もあります。シビックプライドを醸成するためにも、これらの地域資源を守り、活用していく必要があります。市内産業の活性化を図ることで、まちが元気になり、持続可能なものになっていくと思います。観光まちづくり協会も立ち上がり、今後は武蔵村山市の魅力を市内外に発信していくことが求められます。
転入を促すだけでなく、転出を抑制することが大事であり、そのためには、将来を担う子供や若者が武蔵村山市を好きになり、武蔵村山市に住みたいと思えるようなまちづくりを進めていく必要があります。
【第6章 計画の推進に向けて】
行政運営、財政運営、広域行政に関することです。
少子高齢化、人口減少が進むなか、行政に求められることは多様化・複雑化しています。効率的かつ効果的な行政運営を行うためには、市民や事業者との協働を進め、市民サービスの向上を図る必要があります。職員の資質向上、行政評価・行政改革、民間活用、デジタル化の推進など、持続的な市政運営に向けて無駄を省き計画的な行政運営を期待します。
また、社会保障関連経費の増加、公共施設の再編、多摩都市モノレールの延伸など、今後多額の費用を要することが想定されるなか、限りある財源を計画的・効率的に運用する必要があります。自主財源の確保に努め、受益者負担の適正化など市民の理解を得ながら進めていく必要があります。
以上、今後はこの計画に基づき市政運営が進められると思います。市議会において幅広く取り上げ、行政とともにまちづくりを進めていきたいと思います。
【LINE公式アカウントを開設しました!ぜひ友達追加をお願いします!】
↓友達追加は以下のボタンまたはQRコードから↓
令和3年第1回市議会定例会が閉会
こんにちは!武蔵村山市議会議員のながほり武です!
令和3年第1回市議会定例会が、3月12日をもって閉会しました。
藤野市長のご逝去、山﨑副市長の退任という予期せぬ事態のなか、各議員の一般質問は無し。とはいえ、予算審議やコロナ対策など、短い期間でしたが内容の濃い定例会でした。
今定例会のなかで、シルバー人材センターの管理運営について様々な議論が行われました。
地方自治法に基づく監査委員による監査が行われ、その報告で明らかになったもので、これは監査のチェック機能がしっかり働いたことであり、武蔵村山市の監査機能がしっかりしたものであるということだと思います。
シルバー人材センターは公益社団法人であり、市とは別の独立した法人です。
シルバー人材センターには、毎年度国、都、市から補助金を交付しており、市からの補助金額は、令和2年度が約4,882万円、令和3年度は約4,169万円を交付しています。そのため、財政援助団体として地方自治法に基づく監査が定期的に行われています。
令和2年9月4日から令和3年1月28日まで監査が行われ、市議会定例会初日にその結果報告がありました。
報告内容を簡単にまとめます。
事務費の改定について、本来であれば理事会で決定すべきところ、事務局で決定しその結果を理事会へ報告していた。また、事務費が10%である根拠も不明であるため、根拠を示した上で適正な手続を踏まえて決定するようお願いしたい。
- 配分金を受け取っている会員の納税に関して、税申告に関するきめ細やかな対応をお願いしたい。
- 委託事業の請求時には、就業報告書等の明細を添付するなど請求書式の検討をお願いしたい。
- 実際に作業を行っていないにも関わらず、就業報告書にコーディネーターという記載があった。勤務時間や勤務内容などの実態が不明であるとともに設置根拠も不明である。また、報酬も他の会員と比較して高額であると思われる。廃止を含め根本的な見直しをお願いしたい。
- 補助金の算定根拠となる連合交付金の決定通知書を市に提出していないため、正確な精算ができていない状況が見受けられた。補助金に係る精算行為を適切に行うようお願いしたい。
- 監査の実施に当たり、資料要求に対する資料の提供など、監査に対する対応が大変不誠実であった。こうした対応は、事業の執行内容について疑われてもおかしくない。今後シルバー人材センターに対しては、事務の改善状況を確認するため、適宜監査を行いたいと考えている。
議会では、特に赤字下線の部分について幅広く議論がありました。
シルバー人材センターは、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律に基づき設置され、働くことを通じて高齢者の生きがいと健康づくりを推進し活力ある地域社会づくりに貢献している法人です。高齢者の働き場所の確保にも寄与しており、武蔵村山市シルバー人材センターは、全国でも有数の会員数や仕事量を誇っています。
市議会本会議での審議内容
こんにちは!武蔵村山市議会議員のながほり武です。
2月26日と3月1日の市議会定例会本会議において、条例改正案や補正予算案などが審議され、全て可決されました。主な内容をまとめましたのでご覧ください。
【市立学校施設使用条例の一部を改正する条例】
令和3年4月から、学校体育館の空調設備を、市民が利用する一般開放でも使えるようになります。
料金は1時間につき550円。
体育館を予約するときに、空調設備を使用するかどうかを申告し、使用する場合は施設使用料に加えて空調設備使用料も支払います。
返金は受け付けないとのことなので、使用する予定だったのが気候により使用しなかった、としても料金は返ってきません。ただ、最初から使用しない、としていて当日使いたい、となっても鍵が無いので当日急きょ使用することはできません。
1か月単位で予約するので中々事前に使用するしないの判断がつきませんが、例年の気温から使用する可能性がある場合には、料金を支払って鍵を借りておいたほうが無難かと思います。
少し使い勝手が悪いですが、今後貸出しを行っていく中で利用者の意見などを聞きながらより良い方法を考えていくそうです。料金についても、令和4年度に公共施設使用料の見直しが行われるので、そこで改定があるかもしれません。
体育館を使用してみて、使い勝手が悪い、こんな良い方法がある、などご意見がございましたら、長堀までご連絡いただけるとありがたいです。
【児童遊園条例の一部を改正する条例】
三ツ木五丁目で宅地開発があり、新たに児童遊園が設置されました。
【市営住宅条例の一部を改正する条例】
市営本町住宅居住者の移転が完了し、取り壊しになりました。
【国民健康保険税賦課徴収条例の一部を改正する条例】
国民健康保険税の減額の対象となる所得の基準について、軽減判定所得算定の際の基礎控除額が引き上げられました。基礎控除額の引上げなので、軽減を受けやすくなります。
【介護保険条例の一部を改正する条例】
介護保険運営協議会からの答申に基づき、令和3年度から令和5年度までの介護保険料が引き上げられました。保険給付費の増加などによるもので、被保険者には更なるご負担をいただくことになります。
【指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例】
指定地域密着型サービス事業所に対し、業務継続計画の策定、感染症の予防及びまん延防止のための措置、虐待の防止等を行うよう規定されました。
その他、指定介護予防支援事業所等も同様の規定がされています。
【補正予算】
実績に基づく補正がほとんどでしたが、私からは2点質問しました。
・老人保護措置費について
家庭内における虐待などにより、居宅での養護が困難な方を老人ホーム等に措置する経費を増額。
このような案件は、本市において年々増加傾向にあるとのこと。
担当部署が民生委員、包括支援センター、地域の皆様と連携し、情報収集して対応しているそうです。
家庭内でのことは察知が難しいですが、命に関わる事案もあり得るので、引き続き情報を察知する工夫ときめ細かい対応をお願いしました。
・主要市道12号線整備事業
伊奈平のすき家からセブンイレブンまでの道路を拡幅整備する事業です。
地図上の伊奈平中央通りです。
[http://:title]
本事業はかなり前から用地取得に着手しているものの、中々進んでいない現状です。
今年度も用地取得が進まず、減額補正したもので、今後の予定について伺いました。
当初は令和5年度までに用地取得を終わらせる予定だったとのことであり、引き続き粘り強い交渉をお願いしました。
【その他】
人事に関する議案では、教育長の再任や人権擁護委員の推薦に関する諮問などが可決されました。
議決結果は、ホームページに掲載されます。
www.city.musashimurayama.lg.jp
3月3日(水)~8日(月)までは予算特別委員会です。
私は、僭越ながら副委員長を拝命しました。遠藤政雄委員長のもと、進行状況などを見極めながら審議していきます。
武蔵村山市のワクチン接種に向けた準備状況(2月26日現在)
こんにちは!武蔵村山市議会議員のながほり武です。
新型コロナウイルスワクチン接種について、連日様々な報道がされておりますが、武蔵村山市においても着実に準備を進めています。令和3年1月22日付で、専決処分という手続を経てワクチン接種体制の整備に係る経費を予算化し、本日の議会において「専決処分の承認を求めることについて」の議案が提案され、質疑が行われた後、承認されました。
本日の各議員による質疑を踏まえ、現時点で分かっていることを記載します。ただし、今後の状況によって変更がある可能性があり、あくまで現時点での予定です。
【接種時期】
報道では、「4月12日から高齢者向けの接種が始まる」というように言われていますが、あくまで国が各都道府県に高齢者向けワクチンの供給を始める、というものです。
武蔵村山市に、いつ、どれくらいの量のワクチンが供給されるかは現時点では分かりません。したがって、武蔵村山市における高齢者向けの接種開始時期や案内の送付時期などは「未定」です。
【接種場所】
現時点では、医師会の皆様にご協力いただき、村山医療センター、武蔵村山病院、保健相談センターの3箇所で接種できるよう準備を進めています。
【接種予約】
ワクチンの供給量が決まり次第、対象者へ接種クーポン券が送付されます。予約や問合せは、今後立ち上がるコールセンターへの電話、インターネットによる予約システムなどにより対応する予定です。
【市民への周知】
現在のところ、確定した情報が無いため市民に対して情報を提供することが難しい状況ですが、情報が確定次第、市報やホームページ等でお知らせしていく予定です。コールセンターの立ち上げも準備を進めているので、立ち上がり次第お知らせできると思います。
【ワクチンの効果や安全性について】
国がQ&A形式で分かりやすく情報提供していますので、そちらをご覧ください。
令和3年第1回市議会定例会に向けて
こんにちは!武蔵村山市議会議員の長堀武です。
2月26日(金)から、市議会定例会が開会します。
本来であれば、最初に市長の施政方針演説がありますが、今回は藤野市長のご逝去により無くなりました。
市長選挙が控えているため、議会の開会期間も短縮、最終日は3月12日で約2週間しかないため各議員の一般質問も無しです。
日程表はこちら。
www.city.musashimurayama.lg.jp
2月26日と3月1日の本会議では、市長提出議案の審議です。
条例改正が12本。学校施設使用条例、国民健康保険税賦課徴収条例など市民生活に関わる重要なものばかりで、確認が必要です。
令和2年度の補正予算案も提出されており、こちらも審議されます。すでに専決処分していますが、コロナワクチンに係る経費についても報告があります。
3月3日~8日に開かれる予算特別委員会では、令和3年度の予算案について審議します。来年度は大変厳しい予算案になっており、税収減による財源不足のなかで、いかに市民サービスを維持できるか、コロナ対策、生活支援、事業者支援など十分な審議が必要です。
3月10日、11日は各常任委員会が開催され、今後の行政運営の基本となる基本構想や新規条例2本、陳情の審議などが行われる予定です。
一般質問は無くなりましたが、条例案、予算、陳情など審議すべきものはたくさんあります。しっかりした準備をすることが何より大事なので、入念に事前準備して臨みます!
藤野勝市長に感謝
2月3日、藤野勝市長がご逝去されました。
突然の訃報に言葉を失いました。
本日、ご葬儀を済まされ、大勢の方に見守られながら旅立たれました。お通夜、告別式には、数多くの方が参列し、改めて市民に愛された素晴らしい市長だったのだと認識しました。
藤野市長は、市役所職員から市議会議員を経て、平成22年から市長を務められていました。私にとっては市役所職員の先輩であり、市議会議員の先輩でもあります。
市役所職員として一緒に働くことはありませんでしたが、私が職員時代、藤野市長のもとで約9年間お世話になりました。比較的、市長と直接関わる部署にいることが多かったので、密接にお付き合いをさせていただきました。
藤野市長は、誰に対しても腰が低く、誰の話にも熱心に耳を傾けてくれました。私が「若手職員の話を聞いてほしい」と伝えたら、「いつでもみんなを集めて私を呼んで」と即答してくださり、ランチ会や夜の懇親会にお忙しい中ご参加くださり、若手職員と市政について語り合ってくれました。
ボランティアにも熱心で、職員有志でボランティアサークルを結成すると、とても喜んでくださり、何かと気にかけ声をかけてくれました。
スポーツが大好きで、私は市役所野球部とバレーボール部に所属していましたが、たまたま藤野市長も携わっていたスポーツで、試合の観戦に来てくださったり、結果を気にかけてくれました。
私が職員同士での結婚をご報告したとき、「自分の妻も元職員で、職員同士の結婚だったんだ」ととても喜んでくれて、結婚式にも快くご出席くださいました。その後、私は離婚することとなり、とても残念そうに言葉をかけてくれたのが忘れられません。とても申し訳なかったです。
私が市の職員を辞めると決断したとき、とても急な話だったにも関わらず快諾してくださり、色々と準備があるだろうから、とご配慮くださりました。当時、私はとても重要なポジションを任せていただいていたので、上司や藤野市長にはとてもご迷惑をおかけしたと思います。それでも藤野市長は、「よく決断した。市役所にとっては損害だが、市のこれからを考えるととても嬉しい」と喜んでくださいました。
議員になってからも何かと声をかけてくれ、地域のおまつりなどでの市長挨拶でも、私の職員時代のことに触れていただいたり、親身になって応援してくれました。
武蔵村山市の発展のために命を燃やし尽力された藤野市長。これからは、遺された我々の世代がしっかりと遺志を引き継ぎ、市の発展のために尽力しなければなりません。
藤野市長が安心して笑って見ていられるように、しっかりと取り組んでいきます。
藤野市長、大変お世話になりました。本当にありがとうございました。
どうぞ安らかにお眠りください。ご冥福を心からお祈り申し上げます。
【藤野市長から市民の皆様へのメッセージ】
市制施行50周年記念式典後に撮影された、藤野市長から市民の皆様への感謝のメッセージです。
令和2年第4回市議会定例会が閉会
こんにちは!ながほり武です。
11月26日に開会した令和2年第4回市議会定例会。12月16日に閉会しました。
結果をまとめたいと思います。
①議案
今回は市長提出議案が16件、内訳は新規条例が1件、条例改正が7件、補正予算が6件、契約が1件、指定管理者の指定が1件でした。
私が所属する新政会は全て賛成し、結果は全て可決されました。
●長期総合計画条例
市の最上位計画である長期総合計画。現行の計画が令和2年度までとなっており、新たに令和3年度から令和12年度までの10年間の計画を策定するに当たり、地方自治法の改正を受けて新たに条例を制定するものです。
本件については、私が所属する総務文教委員会に付託されて議論しました。
●武蔵村山市常勤の特別職の職員の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例
●武蔵村山市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
●武蔵村山市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例
これらの条例改正は、市長をはじめ職員の皆さんなどの期末手当の支給割合を下げるものです。
人事院勧告に基づき、0.1箇月分引き下げることとなりました。
職員の皆さんはコロナ禍においても窓口業務など日々の仕事を続けています。その中での引下げは心苦しいですが、経済や民間企業などの大変苦しい状況を鑑みるとやむを得ないと判断しました。
●武蔵村山市廃棄物の処理及び再利用の促進に関する条例の一部を改正する条例
事業系一般廃棄物処理手数料を1㎏当たり25円から38円に見直すもので、受益者負担の適正化を図るとともに、ごみ減量の促進と他自治体からのごみ流入の防止を図ることを目的としたものです。今までは周辺自治体に比べて安価でしたが、平均に近い額になりました。
なお、対象は多量排出事業者としており、各家庭や中小事業者には影響がないとのことです。
●補正予算
一般会計と5つの特別会計の補正予算が組まれました。一般会計については、コロナの影響により予算執行ができなくなったものについて減額補正するものが多かったです。
コロナに関係するものとして、
・各公共施設網戸設置事業
・高齢者等に対するインフルエンザ予防接種自己負担金の無償化
・私立幼稚園に対する新型コロナウイルス感染拡大防止対策補助
・指定管理者制度導入施設における休業協力金等の支給
などがあります。
また、令和3年10月に公共施設予約システムの入れ替えを予定しており、システム導入に係る経費が計上されました。私からは、
・市民や施設職員からの意見をしっかり聞くこと。
・電子申請の導入などにより申請の簡略化やペーパーレス化を図ること。
・アプリの導入や電子登録証の活用など、デジタル化に視点をおいた検討を。
などを質疑し要望しました。
②一般質問
今回は3項目を質問。内容はそれぞれ過去のブログにまとめています。
また、市ホームページでインターネット配信されていますので、よろしければご覧ください。
●企業誘致制度を活用した産業振興と就労支援
●交通安全対策
●インターネット配信
③委員会
今回は、3つの常任委員会と2つの特別委員会が開かれました。
●総務文教委員会
私が所属する委員会です。
条例1件、陳情3件(うち1件は継続案件)の審査を行いました。
内容は過去のブログにまとめています。
●厚生産業委員会
1件の陳情を審査しました。
・国は国内に「医療用品」を生産する国策会社を設立すべきとの意見書を厚生労働省に提出する事に関する陳情
【結果 ⇒ 不採択とすべきもの】
●建設環境委員会
2件(うち1件は継続案件)の陳情を審査しました。
・ゴミ収集無料維持とゴミ収集の個別収集に関する陳情
【結果 ⇒ 不採択とすべきもの】
・東航通り制限速度の周知について
【結果 ⇒ 趣旨採択とすべきもの】
● 交通対策特別委員会
新青梅街道拡幅整備事業と多摩都市モノレール延伸に関する現況について、市側から説明がありました。
新青梅街道は東京都において着実に用地取得が進められていますが、進捗率は全体の2~3割です。より一層の推進が望まれます。
モノレール延伸に関しては、東京都において基本設計や道路予備設計などが行われています。課題としては、多摩都市モノレール株式会社の経営状況を踏まえた事業採算性の確保、コスト縮減策や収入確保策の検討が必要であり、地域としても利用需要の創出につながるまちづくりの推進が必要です。
市民の悲願である多摩都市モノレールの市内延伸に向けて、積極的にモノレールを活用していただくよう市としても取り組んでいかなければなりません。
●横田基地の民間機利用促進等に関する調査特別委員会
横田基地の概要と軍民共用化の現況について、市側から説明がありました。
基地に関しては、整理・縮小・全面返還が前提ですが、それまでの間、軍民共同使用することで地域活性化や多摩都市モノレールの早期延伸につなげることが期待できます。
東京2020大会に合わせて民間利用を促進することが望まれていましたが、コロナ禍により国や東京都の動きも不透明な状況です。
騒音対策や経済波及効果などをしっかりと検証し前に進めていきたいです。
今回の定例会も、一般質問の時間短縮や膨張自粛など感染症対策を行いながらの議会となりました。コロナ禍により延期されていた2つの特別委員会も開催され、新たな形での議会運営も少しずつ慣れてきたように思います。
次の3月は市長の施政方針や予算特別委員会が予定されており、内容の濃いものとなりそうです。