ながほり武の活動日記

武蔵村山市議会議員の長堀武です。日頃の活動などを紹介していきます。

総務文教委員会の審査結果

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 こんにちは!ながほり武です。

  12月8日(火)の総務文教委員会では、議案1件、陳情3件の審査がありました。

 こちらです。

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1 武蔵村山市長期総合計画条例

 長期総合計画とは、基本構想、基本計画、実施計画により構成される市の総合的かつ計画的な行政運営を図るための計画で、市の最上位計画に位置付けられるとても重要なものです。

 今までは、基本構想の策定義務と策定する際の議会の議決が地方自治法に定められていましたが、地方自治法の改正に伴い、これが撤廃されました。

 しかし、長期総合計画の基本構想は、従来と変わらず市の総合的かつ計画的な行政運営の指針であり、市民にまちづくりの長期的なビジョンを示すものであることから、それを明確にするために新たに条例を定めることとし、市から提案があったものです。

 

【結果】 採決 ⇒ 採択すべきもの

 特に質疑等は無く、全会一致で「採択すべきもの」となりました。

 

2 公立学校に「1年単位の変形労働時間制」を導入しないよう求める陳情

 本件は、令和2年第1回市議会定例会で付託された案件で、審議未了のため継続審査となっているものです。

 継続審査とは、委員会で審議をしたが今回は判断がつかない場合に、次回まで継続して審査するものです。本件は、6月、9月に審議をしており、今回で3回目の審査となります。

 

【結果】 継続審査

 私としては採決をしたかったのですが、本件は引き続き継続審査となりました。

 本件の内容については、改めて書きたいと思います。

 

3 国に少人数学級を進めるように要請する陳情

 本件の内容については別のブログにまとめています。
take-musashimurayama.hatenablog.com

 

【結果】 採決 ⇒ 不採択とすべきもの

 

 本件については様々な質疑が行われました。

 私は不採択すべきと判断しましたが、理由は以下のとおりです。

  • きめ細やかな指導体制の構築、すべての子ども達の学びの保障という観点から、少人数学級の段階的かつ計画的な推進は必要。
  • 一方で、導入に当たっては様々な課題がある。陳情書にある「早急に30人学級、その後すみやかに20人程度の学級への移行」というのは慎重に考えなければならない。
  • 少人数学級を導入すると、教員の数、教室の数などが問題となる。特に、学級数が増えることにより教室や設備面を整備する必要があり、それには相応の費用負担が発生する。
  • メリットとデメリットを踏まえ、様々な課題を解決しながら段階的・計画的に進める必要がある。

 

4 武蔵村山市の公共施設利用料金の無料化に関する陳情

 本件の内容についても別のブログにまとめています。

take-musashimurayama.hatenablog.com

 

【結果】 採決 ⇒ 不採択とすべきもの

 

 本件についても様々な質疑が行われました。

 私は不採択すべきと判断しましたが、理由は以下のとおりです。

  • 公共施設は利用する人と利用しない人がいる。受益者負担や負担の公平性から、利用する人が使用料を払いそれを維持管理経費に充てる、というのが公平であり市民に対して納得できる説明である。
  • 本陳情は公共施設を利用する人の意見だが、利用しない人からは使用料を徴収してほしいという意見が多いのではないか。
  • 平成31年3月に公表された市民意識調査の結果を見ると、「使用料の見直しなど受益者負担が増えることはやむを得ない」と答えた人が50%だった。
  • 陳情書にある例を基に1人当たりの使用料の負担額を算出すると1回40円(部屋の定員の半数で利用した場合)。この金額が多いか少ないかは人それぞれだが、趣味や教養などの活動に対して一定の対価を支払うことは妥当である。
  • 陳情書には市民活動が減少しているとあるが、各団体が効率的・計画的に使用するようになったこともあり、必ずしも活動が停滞しているとは言い切れない。

 

※総務文教委員会は、あくまで審議を付託されたものであり、委員会の審査結果として「採択すべきもの」や「不採択すべきもの」となったものです。最終的には、市議会定例会本会議において、総務文教委員会の審査報告を踏まえ、改めて採決が行われます。